医療情報 2016年03月14日
花粉症は、Ⅰ型アレルギー反応によっておこります。これは、アレルギー素因をもつ人が花粉を吸い込むことにより、体内で免疫反応により特異的IgE抗体が作られ、鼻粘膜のマスト細胞に結合することに始まります。この状態が花粉症の準備状態です。再度花粉を吸い込むと、マスト細胞と結合した特異的IgE抗体に花粉が結合し、マスト細胞から化学伝達物質(ヒスタミン、ロイコトリエン等)が急激に放出され、花粉症特有の症状(くしゃみ、鼻水、眼のかゆみ・充血)が出現します。
花粉症は予防が大切
このように、体内に花粉が入ることによって、花粉症の症状が引き起こされるので、花粉を吸い込まないようにすることが、予防につながります。
ポイントは、
・外出時にはマスクをする。眼症状の強い方は眼鏡も有効です。
・外出後は、衣類についた花粉を屋外で払ってから部屋に入る。
・部屋に入ったら、鼻をかみ、うがい・手洗い・洗眼をし体についた花粉を取り除く。
・花粉情報に気をつけ、飛散の多い日には外出を控える。